※画像はイメージです

福原とし子さん（仮名）は夫が亡くなってから１人暮らしをしていました。
近隣に住む２人の息子の家族とは関係が良く、義理の娘たちは交代で介護のために訪れ、福原さんを支援していました。
家族は福原さんが火を使用することに不安を覚えるようになり、福原さんもまた１人暮らしが不安になったため、家族と共に当グループホームに相談に来ました。
家族からは「笑顔を大切にして、今できることを続けてほしい。
施設の方には能力を落とさないような支援をしてほしい」と希望がありました。
本人も事業所での生活をイメージすることができたようで、納得の上での入居となりました。
家族からの希望で、家での生活と同様に「布団で寝る」「火を使わない家事を行う」ことを中心に、役割を持って生活を始めました。
施設での生活に慣れるにつれ、ゆっくりではありますが、洗濯、食器拭き、食事の盛り付けなど、家事動作の全般をできるようになりました。
日々の家事を通して他の利用者・職員と会話する機会も増えています。
自ら家事を行う中で、他の利用者や職員から「ありがとう」と言われるたびに素敵な笑顔で応えてくれます。
よく動いているためか身体的にも精神的にも変化なく、穏やかに生活し、その様子を家族も喜んでいます。
介護施設などに入居すると、環境が変わって今までの生活習慣を継続することが難しくなることがあります。
環境の変化により認知機能や体力の低下が見られたり、表情も暗く気持ちが落ち込んでしまう場合もあります。
今回、福原さんに対して自宅での生活習慣や動作を継続できるような支援をしたことで、入居後も心身の調子を大きく変えることなく、笑顔で生活し続けることができました。
「愛の家グループホーム名古屋北久手」（愛知県）　ホーム長